食品には多くの栄養や成分が含まれており、それは使う食材によって、それぞれ変わってきます。なので、健康に気をつけて食事を摂るためには、それぞれの栄養価などを把握しておく必要がでてきます。しかし、やり方もわからないまま、自分で調べるのは大変です。そんな方のために、今回は栄養価の計算方法などを詳しく解説していこうと思います。
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健康に欠かせない栄養価の計算方法とは?
栄養価の計算方法などは、一般の方々はなかなか聞き馴染みがないことかと思います。そもそも栄養価の計算などは、主に栄養士や管理栄養士の方が献立やレシピを考える際に、こちらの計算方法を利用しています。
冒頭でも説明したとおり、食品にはカロリーはもちろん、糖質やタンパク質などさまざまな成分が含まれています。スーパーやコンビニで、並べられている食品の裏面などにもこのような成分が表示されているのを見たことがあるかと思います。
このように加工食品などには、栄養成分表示が2020年から義務付けられるようになったのです。そのため、私たちも目にする機会が増えたことで、以前よりも栄養価に対して、関心が高まっている方も多いかと思います。
では、いったい栄養価の計算方法とは具体的にどのように実施していくものなのでしょうか。下記でその計算方法をステップごとに紹介していきます。
計算方法の流れ
まず、料理につかう食材や調味料の重量をすべて量ります(重量は、実際に食べる量だけ、図りましょう)。つぎに「日本食品標準成分表」に該当している食品を探して、日本食品標準成分表に掲載の成分値を見て、食品と調味料の重量当たりの栄養価を計算していきます。そして、最後に食品と調味料それぞれの計算結果を合わせていく形となります。
また、日本食品標準成分表は文部科学省のホームページに掲載されていたり、こちらをまとめた書籍なども出版されていたりするので、それぞれ自分の好きな調べ方で、計算していきましょう。
健康な生活を送るための栄養計算の注意点
次は栄養計算を実施する際の注意点などを紹介していきたいと思います。こちらの注意点を覚えておかないと、正しい栄養価をだすことができなくなってくるので、ぜひ下記で紹介されている注意点を参考にしながら、実践していきましょう。
最新版の食品成分表であるか
上記でも説明したとおり、栄養価の計算には日本食品標準成分表が必要となってきます。日本食品標準成分表を用いる際には、そちらが最新版のものとなっているのかをチェックしておきましょう。最新版にしておかないと、きちんとしたデータとなっていない可能性があります。
現在だと、2020年版というのが最新版になっているので、使用する前に必ず確認しておきましょう。また、掲載されていない食品なども存在しているので、その際は、製造メーカーから栄養価を取り寄せる必要があることも覚えておくことが重要です。
正しい食品を選ぶ
日本食品標準成分表には、数多くの食品についての情報が掲載されています。そのため、計算する際には、間違えて別の食品を選択しないように気をつけましょう。
よく間違えやすい点として挙げられるのは、例えば「牛肉」という種類でも、和牛や輸入牛肉、交雑牛など細かく分類されており、それぞれ値も違うので、正しい種類を見極めて食品を選び、計算していきましょう。
栄養価の計算に便利な給食管理ソフト
最後に紹介していくのは、栄養価の計算に便利な給食管理ソフトです。給食管理ソフトというのは、栄養士の方などが、給食の献立の作成や栄養を計算したりする際に使用するシステムのことです。近年でこちらの給食管理ソフトは発展を遂げており、さまざまなソフトが登場しています。
下記では、そんな給食管理ソフトを利用するメリットなどを解説していきます。
自動で栄養計算可能
給食管理ソフトには、自動で栄養価などの計算をしてくれる機能が搭載されているので、成分表を見ながら自分で計算する必要がなく、時間も短縮できるという大きなメリットがあります。
献立や料理の情報活用が可能
給食管理ソフトを活用すれば、日々のデータが蓄積されていくため、過去のデータなどを振り返れます。そのため、新しい献立を考える際に資産として参考になるので、おすすめです。
報告書も自動作成
給食管理ソフトでは、栄養管理表を自動で作成できる機能が備わっているものもあるので、報告書を提出する際にも手間をかけずに作成できるというのもメリットといえるでしょう。
まとめ
今回は、栄養価の計算方法やその注意事項などを中心に解説していきました。最近は健康志向の生活を意識する方が増えてきているので、このような栄養価を重要視する動きが今後も強まっていくことでしょう。
今は、栄養価の計算などは、栄養士の方が主に利用されていますが、一般の方でも利用する機会が増えてくるかもしれません。そうなった時に、今回紹介した計算方法を覚えておくことで、役に立つはずです。
今回の記事を読んで、栄養価について興味が湧いた方や、以前から気になっていた方は、ぜひ紹介した計算方法を利用して、健康志向の生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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